光と想いの共振

想いをかたちに。 試作品製作。 5

 

思い描いた想い。

 

 

 

 

小さい子どもがいて

 

たくさんの毎日を写真に映して

 

親や祖父母もその映ったものを楽しみにしていて

 

それを眺めるやわらかい時間を過ごしてほしい

 

 

 

 

そのイメージを具体的にデザインに起こして、

 

試作を進めました。

 

そればこちらです。

 

 

 

 

 

写真を挟んで光を透過させる。

 

すると、

 

デジタルにはない、まるで映写機やスライドを眺めているような

 

光が浮かび上がります。

 

 

 

写真を透過させると、月明かりほどの明るさが空間に広がり、

 

おやすみ空間でも邪魔になりにくいです。

 

 

 

あえて光の角度を斜光にすることで、

 

写真の中の人物が太陽の光を浴びているような

 

仕立てにしています。

 

 

 

形状は空間に馴染みやすい正方形。

 

写真の2Lサイズをワンカットすれば入る寸法です。

 

今回試作で使用したのは

 

「西川材」という飯能地方のブランド材。

 

節の少なく手触りの良さが特徴の針葉樹材で、

 

江戸のころから建材として使用されているものです。

 

飯能は、木材の町でありました。

 

この手触りの良さと本物の材料が、

 

敏感な子どもにも、子どもを守る親にも、贈られる祖父母にも

 

合っているのではないかと感じています。

 

 

 

これを本革の輪で吊るします。もちろん置くことも可能。

 

この革も、飯能の革工房さんから購入しました。

 

ポイントとなる材を、地元で揃えられることも魅力的であり、

 

飯能という土地・人の深さを感じます。

 

 

 

 

 

ものをつくるって

 

使ってもらいたい人への想いと、

 

今の自分が考えられるデザインと、

 

現実的な、

 

手に入れられる材料、制作可能な技術、手順の数、金額。

 

 

 

それらの要素が

 

終始ぐるぐるぐるぐるぐる・・・

 

するものなのですね。

 

 

 

でも大事なのは

 

「使ってもらいたい人へ届けたいという気持ち」と

 

「諦めない気持ち」でしょうか。

 

「自分の為に」だけだと、

 

深くは考えていけないように思いました。

 

 

作りながら

奥さんや、親と妹、ばーちゃん、友だち・・・

いろんな人が浮かびます。

 

 

 

残りの課題を改善していきながら、

 

制作を進めていきます。