目黒雅叙園 大茶会(光の演出) 14
ホテル雅叙園東京内の
しっとり上質な料亭、『渡風亭』
一歩入ると格式の高さを感じます。
今回、この料亭内にある茶室の光演出を
担当させてもらいました。
灯りのテーマは 『夏の夕暮れと陰翳』
上の写真はお茶室用に準備した灯りです。
実はこれ、6年前に私が初めて制作した灯りです。
何か月もかけて、紙をベースに作ったもの。
人目にふれることなく、ずっと工房の奥で眠っていました。
いつか、何か大切なシーンでこれを使いたい・・・。
そう思ってはいましたが、それが突然叶うとは・・・
嗚呼、とにかく、清々しい気分です
胸のつかえが取れた感じ?とでもいいましょうか。笑
灯りは畳にも栄え、ほっとしました。
畳の上に、夏の木漏れ日を落とします。
床の間
デジカメは陰翳が強く映ってしまいますが 実物はもう少し柔らかい光の印象。
茶人、武井宗道氏
お茶席の雰囲気は徹底してこだわりました。
武井氏に実際に座って頂き
何度も微調整を重ね、灯りをしつらえていきました。
灯りの方向は少し下から照らすようにして、手元とお顔の
陰翳が印象的に見えるようしています。
(女性の場合はお顔がふくよかに見えるようもう少し上から照らします。)
とにかくやりすぎないこと。
それだけに留意しながら作っていきました。
谷崎潤一郎の『陰翳礼賛』を今一度読み返し
日本人が持つ暗がりに対する感覚を
今一度考え直す、とても良い機会となりました。
あかり展との連動イベントということもあり、
こんな灯りも。
迷いましたが、主催者と議論して採用しました。
通常茶会では色んな仕掛けが!
初めて抹茶を体験される方にも
お気軽にくつろぎながら楽しんでいただけるように
お茶人さん達と何度も打ち合わせながら演出を作り上げました。
そしていよいよ、7/18から大茶会スタートです!
通常茶会のoosanoeでは、抹茶、お菓子の他、
ラテ茶碗によるお茶をたてる体験、試飲、そしてまたお菓子が出てきます
これにお土産がついて、2,000円/人 と、とてもお得なイベントです。
ラテ茶碗による茶せん体験をナビゲートする 志藤清華さん
お作法分からな~い、緊張する~!など
まったく気にせず、大丈夫です。
私も、今回お二人から色々と教えていただき、お茶の楽しさと
奥深さに触れさせてもらいました。
茶人がたてる抹茶&濃茶、本当にうまいです。
初めての方も、そうでない方も
是非、雅叙園東京のお茶室でご賞味ください。
絶対におすすめの夏イベントです! 以上