ART WORK

マジックアワーと薔薇と灯りと 14

花菜ガーデンさんとの企画もありがたいことに3度目。

今回は熱のこもった担当者と打合せを重ね、「秋の薔薇園」をテーマに

企画を練りました。

 

その名も 「マジックアワーと薔薇と灯りと」。

 

 

 

花菜ガーデンは神奈川県平塚市・富士山の真東にあることから

夕方には夕日の茜空に富士山のシルエットが浮かびあがるという、

それはそれは美しいロケーションなのです。

 

富士山のシルエットが浮かぶ

 

 

 

 ● マジックアワーの富士を背景に秋の薔薇をご鑑賞いただきたい ♪

 ● 灯りを少しだけ使い普段とは違う色の見え方をご提供したい ♪

 ● ガーデナーさんにも喜んでいただける機会にしたい ♪

 

それが企画の始まりでした。

 

 

 

熱血担当者さんと盛り上がる中、

私はバラを照らす実験を進めていきました。

 

 

この時期の日没時間は16:45 閉園は17:00。

 

 

マジックアワー~閉園まで、15分ほどしかありません。

日没直後は、まだまだ明るいのですよね。

 

 

日没直後の明るさ

 

 

 

屋外での期間限定展示であり、正直なところ予算もかなりギリギリでしたので

大がかりな電気工事はできません。

 

イベントスタッフを常駐されることができないため、バッテリー充電はソーラー式

の自動充電、自動点灯のサイクルに限られました。

 

 

・・・ハードル高いなぁ~~(^_^;)

 

 

使用したバッテリー

  

 

 

バッテリー駆動なので、点灯時間を考慮すると出せる明るさも限られてきます。

明るくしなければ見えないのに、明るさを出せないというジレンマです。

 

 

 

 

今回はバッテリーシステムを自作、照明器具も自作、

設営も私が行う、というワンストップ体制?でコストを圧縮しつつ、

バッテリーでの点灯実験を重ねました。

 

 

実験の様子

 

 

LEDに流す電流値の設定と配光の調整、LEDの選定を

変化させ薔薇に適した灯りを探っていくのです。

 

 

花弁の奥まで透けて見えています

 

 

結果、、

周囲が暗くなりさえすれば、身震いするほど美しく

花びらの色が冴えてくれることが分かりました。

 

実験しながら何度も鳥肌が立ったほどでした。

 

美しい夜の表情

 

 

光を当てなくても美しい薔薇ですが、

日頃とは異なる表情をほんの少しだけ見せてくれている、、

 

 

きっとみんなそう思うはず。。

たくさんの方に見てほしい。。

この感動を体験してほしい。その思いやりました。

既に単なる仕事ではなくなっていました。

 

 しかし、

問題は周囲の明るさ。。

 

日没後15分間しかない。。。

 

本当に見えるのか

気づいてもらえるのか。。

 

 

 日没後の明るい園内

 

 

花菜ガーデンの責任者に開園時間の延長を依頼しましたが

セキュリティーや予算面からそれは難しいということでした。

 

 

 

そこで、灯りの照度をもっと上げてみる。

・・・ダメなんです、やっぱりこれでは。

 

 

私が闇の中で感じた、あの感動的な美しさではなくなってしまうんです。

やりすぎたらダメなんです。

 

 

バッテリー容量のこともあるけれど、薔薇のことを考えると灯りは絞るしかない。

でも開園時間の明るい時間には見えない、、

 

 

堂々巡りでした。

 

 

 

 

「まずはやってみましょう」

「今年は実験的でもよい、イベント期間の1週間に色々試してみましょう」

 

 

明るさの課題は残ったままでしたが

熱血担当者さんからの言葉に勇気をいただき、イベントが始まりました。

 

 

今できることは全てやりました。

 

 

 

16:30頃からだんだんと暮れ始め、薔薇園のところどころに

灯りが仕込んであることに気づきます。

 

 

看板などは出していないため、偶然来られた方には小さなサプライズ。

閉園までのひとときを夕暮れの薔薇鑑賞と、写真撮影でお楽しみ

いただく光景がソコココに広がり、胸がじーーんとしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

また、大変嬉しいことに口コミなどで日に日にお客様が増え、

急遽薔薇園だけ閉園を15分延長してくれるという

サプライズも起こりました。

 

 

熱血担当者さんのチカラですよ、ほんと凄い。

 

1週間で日没も徐々に早まり、17:15には夜の薔薇を

鑑賞いただくのに理想的な暗がりとなりました。

(ホント、たくさんの方に観てほしい!!!!この光景!!)

 

 

 

 

 

 

 

 閉園後、静まり返る薔薇園

 

 

 

実験的のスタートを切った夜の薔薇園企画でしたが、

お客様の笑顔と驚きの表情を見るにつけ、

この企画が成功だったことを実感しました。

 

 

 

そして、

当初は皆懐疑的だった薔薇の演出について

関係の皆さんが、お客様のリアクションを通じて

その意義を感じてくださったことも大きかったです。

 

 

熱血担当者さんの想いが皆の常識を覆し、

自然を愉しむことの意味や可能性をグイっと広げたのだと思います。

 

 

痕からじわじわと感謝の気持ちがこみ上げて来たのでした。

 

 

来年はスケールアップして

更に多くの方に夜の薔薇の美しさをご鑑賞いただけたらと願っております。

 

 

熱血担当者さん、来年もよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

【番外編】

期間中に開催したワークショップも好評でした。

(ガーデン内で採取した花材でつくるブーケライト)