イギリスのデザイナーが参画!

イギリスより! 【金子さん vol.2】 9

イギリス在住のテキスタイルデザイナー

金子さんからの初投稿です!

 

金子まゆみと申します。この度0+1projectの仲間入りをさせていただけることになりました。


2003年に渡英、イギリスの田舎町での生活も早10年を超えました。イギリスに来てから始めた織物、

いまでは私のライフワークになっています。


2009年から大学へ通い始め、その最終プロジェクトは「布を着る」。

 

 

そのとき出会ったのが和紙糸。

 

日本には紙衣、紙布といった伝統工芸あるのを皆さんご存知でしょうか。
手漉きの和紙の工房は近年めっきり減りました。でも日本の手漉き和紙は世界でも有名です。ユネスコ

の無形文化遺産にも登録されました。
この手漉きの和紙を細く(1.5mm程度)にスリット、縒りをかけて糸にし、織ったものを紙布と呼びます。

 

私の紙糸は機械生産されたものですが、植物繊維(麻)を抽出して紙をつくり、糸にする工程は同じです。
大学卒業後、この糸の利用方法を研究するため大学院(post graduate course)へ進みました。

 

ファッション系の生地を念頭に山のようなサンプル生地を織ったのですが、どうも思ったようにプロジェクト

を進めることができませんでした。根本的なプロジェクトの見直しが必要になり、最初のサンプルの山へ回帰。

 

その中に紙糸だけを使って織り、最終仕上げをしていない生地がありました。あくまで参考品として敢えて

仕上げをしていなかったのですが、最初にこの生地を手にしたとき「この感触だと折り紙ができそう」と思った

のを思い出しました。

 

ならば折り紙をしてみよう。

 

結果は、織生地なのにシャープな折り線が入り、しかも形を保ってくれる。まさに紙。でも光に透かしてみると

紙とは全く異なる光の通り道ができる。織物はグリッドで構成されます。ウールのような毛羽もなければ膨張も

ないので、織からできる細かいドットがそのまま残ります。そのドットの穴を光が通る。凹凸でできる影もきれいな

ものでした。これを使わない手はない!そこで思いついたのが照明。

 


「まさに紙」とはいっても紙ではありませんので、創作折り紙のような細かい折りは不向きですし必要もありません。

基本は長方形。蛇腹、ジグザグ、いろいろ折ってみては端を合わせて立体に。そしてLEDで灯してみました。

これまでにない光のオブジェが完成。点灯していないときでもそれだけで立派な置物になります。

 

これらは卒業展で発表した作品です。


 

 

 

今後これをどう展開していくか。

美術品なのか商品なのか、いつも問われることなのですが、自分の中ではそこまで考えが辿りついていません。
織り+折り、この生地のよさを最大限に引き出すにはどうすればよいのか、大きさ、形状、光源の仕組み、

位置等々山積みの検討課題をクリアしていくことが当面の課題です。

 

 

★暗いところではこんな感じになります。

 

 

 

イギリスより、金子さんからの初投稿!

金子さん曰く、イギリスで様々なメーカーや開発を請け負う会社に製品化サポートを

依頼した際、どの会社からも思うようなサポートを受けられなかったとのことで、、

前回ブログでも触れましたが、ご縁あって0+1プロジェクトにご参加いただく

運びとなりました。

 

現在急ピッチで製品化への段取りを歩んでいらっしゃいます。

私も全力でサポートさせていただいておりますよ。

 

 

このプロジェクト以外でも、金子さんはUKで様々な展示会に出品され、各方面から

高い評価を得られていらっしゃるとのことで(!)

私も自分のことのように嬉しくて仕方ありません。

 

先日、久しぶりに帰国された金子さんに再会しました。

 

その姿からは初対面の時にも増して気品と風格が感じられ、イギリスでのご活躍を

伺い知ることができました。

 

ブログが追いついていないのですが(金子さんごめんなさい)

このファブリックの灯りは、かなりいいところまで来ています。

 

いずれ日本の市場にも関連するやも知れません。

私もできる限り応援させていただきます。

 

 

by管理人

 

 

 

 

 

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