デザインスケッチ&初の試作完成! (鵜飼さんvol.3) 4
【鵜飼さん創作ブログ vol.3】 ★鵜飼さん本人からの投稿です。
デザイン初公開~!!!
鵜飼さんが書き上げたスケッチ、初公開! by管理人
上を斜めにカットして少し内側の光が当たってるところが覗いています。
丸襟が着いてランプ自体が個性を持っているようにしました。
ランプがエリをつけてちょっとおめかししていたら、それをみた人もくすっと
少し心が和むんじゃないか、と思いついたのがきっかけでした。
一人暮らしのおうちでこのランプが灯っていると、小さな友達がおうちを
守ってくれているようで少しホッとしたり、夫婦のリビングにあったなら、
子どものように可愛がってくれるような、そんなランプを作りたいなという
夢を持っています。
可愛いくもクラシカルな雰囲気が◎ by管理人
理想の形があるけれど、現実的に考えると素人が作れるコストではないだとか、
模型を作るにもどのように厚みや曲線を作ったらいいかわからないだとか、
言い訳がいっぱい出て来て立ち止まったままでした。
止まったままの私に、弦間さんは、とにかく手を動かすこと、それから自分の
理想の形をまず作ってみること。とアドバイスをくれました。
素材や加工について知識も少なく、ものづくり素人の私が、その侘しい頭の中で、
コスト、機能、デザインで優れたものを目指し、どう作るべきか0の段階から頭を
悩ませていたのです。
プロのプロダクトデザイナーであれば、現実的なコストや技法の中で優れたデザ
インも兼ね備えたものを考えなければいけないと思いますが、私には始めのハー
ドルが高過ぎました…。
ということで、私は無理はせず、一歩ずつ(笑)
まずはスケッチを元に理想のスケール感を試作してみようと思いました。
素材、加工方法、コストなどは一度脇に置いておいて…。(それでいいのだろうか…笑)
始めは紙で作ろうとしていましたが、不器用で曲げたり厚みを出すうまい方法を
掴めませんでした。
そこで、まず針金で形作り、アルミホイルをくしゃくしゃにして肉付けをしていきました。
初プロト完成~! いいんです、これでいいんです! by管理人
決して正解とは言えないアイデアかもしれませんが、私にとって紙や粘土よりも
扱いやすく、自立しやすいという点から選びました。
実際は光が透過する素材で考えているので、透過する素材でどのように模型を作るか、
というところでも止まっていました。出来上がったものはまるで素材感や完成形とは
かけ離れていますが、ひとまずスケール感を掴むことができました。
さて、ここからが問題です(笑)
わからないなりに調べたりしますが、やはりここからは、自分のできないことは、
他の人の力を借りる他ないでしょう。理想の素材はありますが果たして加工まで実現できるのか…
弦間さんをひやひさせっぱなしの鵜飼ですが、とにかくやる!と心に決め、
情けない姿を晒しながら前に進んで行きたいと思います。
今は図面と3Dデータに取り掛かっています。プラスチック成形について勉強中です。
**************************************************
鵜飼さん、ついに一歩を踏み出しましたね!
この数か月のあいだ色々と悩み、なかなか一歩が出なかった鵜飼さんでしたが
自分で考え、自分で行動して新たな一歩を切り開いてくれました。
この前進はとても大きなものだと感じます。
*****
いつも勢いがあり行動的な鵜飼さんの手が
試作の段階でピタッと止まりました。
どうしたかな、、、心配していましたが、色々と考えたあげく私は敢えて静観することに
決めました。
冷たいようですが、自分で考えて手を動かし、何かをつかんでほしいと思ったからです。
途中何度か、
「最初は紙でつくってみたらどうかな」 とか
「薄いプラ板で作ったらどうか」など
アドバイスしましたが、それでも彼女は作りませんでした。
・・・と思っていましたが、本当はちゃんとチャレンジしていたのですね。
実はこの活動を始めた半年ほど前、私は皆さんにアイデア発想から製品化までの
チャート図をお渡しして、そのステップを説明したことがありました。
全部で30ステップ。
長い道のりですが、焦らず一つずつクリアしていきましょう、とお話ししたので
すが、私は後々これを反省しました。
のびのびと絵を描いて、自由に模型を作る段階で、製品化までの道のりを意識しては
事を難しくしてしまうからです。全く余計なことをしたものです。
恐らく責任感の強い鵜飼さんは、先々のことを考え過ぎて無邪気に試作を進められ
なかったのではないかと思います。
材質や色や形や、寸法や重さやコストなどなど、初めての試作の段階で、きっと
一緒にクリアしなければ、、と悩んでいたものと思います。
配慮不足でごめんなさいね・・・。
それでも彼女は私に殆ど相談することもなく、一人で考え、悩み、プロトを完成
させました。強いですね。。
今回、悩みながらも初めての試作品をつくったことで、きっと様々な気づきが
あったのではないでしょうか。
実際にやってみなければ分からないことがたくさんある、ということ。
手を動かすと、新しいアイデアが湧いてくるということ。
一人で悩んでいても、すぐに壁にぶつかって進めなくなること。
途中の姿がカッコ悪くたってちっとも構わないってこと。
ご本人は情けない姿と書いていましたが、とんでもない、これでいいんです、
このステップが必ず必要ですし、頑張る姿がストレートに出ていて、逆に
清々しく映ります。きっと他のメンバーにも良い刺激になったことでしょう。
私も刺激をもらいましたよ
デザインのコンセプトもシャープで、今後が楽しみです。
最近はメンバー間で情報交換やアドバイスをしあったりしているようで、
何だかとても嬉しくなってしまいます。また、ブログ見てるよ!と言って
下さる方も徐々に増えてきて嬉しい限りです。
(プロの方が多くて結構プレッシャーですが)
これからも若者たちの自由な表現をお楽しみに!
★夏頃に皆でクラフト展orギャラリーに出展しようかと計画中です。 by管理人
end。
**********************************
【鵜飼さん創作ブログ vol.2】 ★鵜飼さんからの初投稿です。
鵜飼です。
このたび0+1projectに参加させていただき、テーブルランプのデザインを進めています。
が、わたくしものづくりに関してまったくの素人でして・・・
デザインしたものの、どうしたらこの形ができるのか、どんな素材がいいのか、暗中模索の真っただ中です。
この素材を曲げるのはどうやるの?接着は?え!この素材使いたいけど高すぎちゃう?あ!重すぎる!??・・・
と、こんな感じの日々です。
悩むばかりじゃしょうがない、まずは素材や加工について知るためにワークショップに参加してきました。
まずは、吹きガラスのワークショップへ!
まず、工房に入ると、うわっ暑っ!そうだよね、テレビとかでめっちゃ暑そうだなーって見てましたよ!
と実際の暑さを感じてテンションup。
ドロドロに溶けているガラスの入った炉の中は、もう地獄のよう・・・大やけどの危険と隣り合わせなんだな、
と結構緊張します。
ガラスに息を吹き込むところになって、「はい、思いっきり吹いてください!」と言われ、思いっきり息を
吹き込むも、全然息が送り込まれている感覚なし。ちょ!この棒穴ふさがってるんじゃないの?と思うほど。
ガラスはそう簡単には膨らみません。(笑)ガラス職人さんたちの苦労をいたく実感しました。
★吹きガラス工房の様子
ところで、ガラス吹きを教えてくれた女性はなんと私と同い年!とても丁寧に情熱をもって教えてくれました。
彼女は大学時代からガラスを使ってものづくりをしているアーティストさんなんだとか。
仲良くなり、幸運にもよい出会いにも恵まれました。
できあがったグラスは500度ほどの炉に入れます。なぜまた熱い炉に?と聞いたら、ガラスは温度差があると
割れてしまうため、一晩かけ徐々ににクールダウンするのだとか。500度くらいはガラスにとって涼しい温度
なんですよ、と教えてくれました。
で、出来上がったのがこちら。
★照明から遠ざかっていますがw 急がば回れです by管理人
夏に作ったものですので、冷たいサイダーを飲みたくなるグラスを目指して作りました。
家でちゃんとサイダー飲みました。
ガラス体験でいろいろと話を伺って、ガラスを使いたいけれど重さとコストと、形を作るのも難しそう・・・
どうしたもんかなとまた思い悩む日々。
じゃあ和紙はどうかしらと、行灯作りのワークショップへ。
★赤い服の女性が鵜飼さん♪
今度は仲間と共に参加。やる内容としてはシンプルで、木枠はすでにできているので、側面と上面の5面に貼る
和紙を選んで糊で貼るという作業です。
ただ、この和紙選びがもうめちゃくちゃ悩みます。だって素敵な和紙がたくさんあるんだもの・・・。
組み合わせは何通り・・・?
悩みに悩みなんとか選び、糊でピンとなるように貼って・・・それぞれのオリジル行灯が完成しました!
★おぉ 素晴らしい出来栄えですね。 この経験が後に意味を持つことになるでしょう。 by管理人
指導してくださった方の話で、実は出来上がった行灯と、それを作った人の服装はどことなく似るんだとか。
あ!本当だ!今日花柄だし、赤いカーディガンだし!ちょっと恥ずかしい!(笑)
と、こんな感じで、まず素材と加工を知ることから、ものづくりに近づいているところです。
遅い歩みですが少しずつ学び行動しながら、
自分のデザインしたランプの完成を目指し精進してまいります!
★スケッチが出来てもその後、何から手を付けて良いものかと悩んでいた鵜飼さん。
持ち前の行動力で、ものづくり修業に出ていらっしゃいます。
一見遠回りのように見えますが、いえいえ^^ 急がば回れです。
この経験が後に意味を持つことになるだろうと、管理人はニンマリと眺めております。
”年内に試作完成” を目指して頑張りましょう!
◎次回は完成したスケッチと、コンセプトを鵜飼さんから解説していただきます。 by管理人
end
【鵜飼さん創作ブログ vol.1】
はじめの一歩。
この企画にお誘いをした際、二つ返事でご了解いただいた鵜飼さん。
思い切りがよく、行動派。
とても真っ直ぐな鵜飼さんですが、
彼女の発想力には大きな広がりを感じます。
---------------------------------
-参加者情報-
name : 鵜飼美里 20代
work : 照明デザイナー(景観デザイン)
episode : ムーミンを語る
---------------------------------
今回は初めての公開ブログということで
Feel Lab弦間が書かせていただきます。
鵜飼さんのデザインするプロダクトは、照明スタンド。
なんと、
「ずっと前からこうゆうものが欲しかった」
というイメージをお持ちだったそうで、しかも、
「自分のデザインした照明をいつか自分で作ってみたい」
とも考えられていたようです。
長年の想いを携えた鵜飼さんが、0+1をきっかけに
ものづくりをスタートされたことを大変嬉しく思っています。
具体的なイメージをお持ちだった鵜飼さんですから、
デザインスケッチはほどなく完成しました。
スケッチを拝見した私の第一印象ですが、
部屋に帰りスタンドを灯すと、心がホッコリなごむような、
そして昼間は可愛らしいインテリアとしても成立する、
そんな新しいデザインだと感じました。
世の中には様々なスタンドがありますが、
このデザインは明らかに鵜飼さんからしか生まれないものだと思います。
この0→1は彼女が自ら切り拓いたものです。
***
スケッチまでは早かった鵜飼さん。
しかし、いざセードの材質や脚の形状を絞る段階になると、
色々と迷いが生じ、今日もご自身のデザインと格闘されている様子が
伝わってきています(笑)
先日はこれを打開するため、他の工芸体験にも参加されたとか(さすがの行動力です)。
この情報も追々ブログで紹介させていただければと思っています。