光と想いの共振

熱を帯びてきた活動(嶋浦さんvol.1~6) 5

【嶋浦さん創作ブログ vol.6】 2015.3.12

 (今回も嶋浦さんご自身からの投稿です。)

 


前回から再び2ヶ月ほど経ちました。

 

年度末の少し慌ただしくなる時期になり、
また新しい暮らしを始める
気持ちと準備を感じる日々となりました。
もう春なんですね…


時間の早さに驚きです(´・_・`)


さて、年末のプロト1号(ほんとは4号か5号くらい笑。)
からの製作は、

「焦り」「助けを進んで求めること」「落ち着け、自分」

そんな体感の中でした。
それらの感覚を、少しずつ紐解いて並べてみたいと思います。



                           嶋浦さんの思いの高まりを感じるこの頃。 by管理人

 

 

【「焦り」〜自分の中の目標と、間に合わない現物〜】

去年、思い描いて話をしていたのが

年末までに試作品を作り切って、3月までに製品化したい

という目標でした。

しかし、お〜きく届きません笑。
形を決めきれていませんでした。


何よりも

「早く作り切ってしまいたい」

そんな気持ちでした。
それが焦りに繋がっていました。

でも焦っても
アイデアが浮かぶわけでもなければ、
事が早く進むわけではありませんでした。


そして、ざっくり諦めました笑。
というよりも、優先順位を変えました。

期限に追いつかせるよりも丁寧に作り込むことに
重きを置こう、と。

 



              
    この苦しさを、楽しめるようになるまで続けてほしい  by管理人

 

 

【「助けを進んで求める」〜得意な人に得意なことを〜】

 

いよいよ光源の電気機器の突き詰めに入ったのですが、
理数系を高1で絶った嶋浦には
まさに対岸の話…笑。


わからん…(´・_・`)


教えて!!


「助け」にはいくつかの行動がありました。
誰かを助けること。
助けてもらうこと。
助けを請うこと。

そして人は、それぞれ自分の得意なことで
繋がっていけました。

 

僕にできないことを誰かができる。
誰かができないことを僕ができる。

 

そうやって助けをいただきながら、
また一歩進ませてもらいました。

 



 
               一人ではできないことも、仲間と一緒ならできる!! by管理人

 

 

【「落ち着け、自分」〜製品を寝かせる〜】

 

そんなこんなで器具をつけ、土台を作っていたら

 

「あれ、これできちゃったんじゃないか…?」

 

そいつは突然やってきました笑。
そう思った瞬間、
ちょっとの嬉しさと解放感、早く誰かに伝えたい
気持ちがやってきました\(^o^)/やほーい


でもそれと一緒にやってきたやつがいました。
それは「舞い上がりそうな自分に対する恐れ」でした。


これで大丈夫なの?
浮かれちゃってていいの?
そんなあんたが心配だわ…と。

 

よくないよくない。

 

そこで、あえて寝かせることにしました。
製作やめて、ただ使う。
一人の消費者になる。

100%消費者感覚になれないけれど
再考することは大事でした。

 

長く使ってもらいたいから。
時間使って感じ直すこと。

 



 

 

そう進んできたこの灯り。
もう少し、育てていきます。 

 

 

*************

 

 

正直なところ、嶋浦さんがここまでものづくりに入り込むとは

当初は思っていませんでした。

 

 

ちょっと絵をかいて

ちょっと作ってみて

ちょっと満足して。

彼にとっては全てが初めての経験ですから

それだって大きな一歩です。

 

しかし彼は、

作るたびに大いに悩み、悩むたびに大きくなっていく、

ものづくりのスキル云々ではなく、心がぐんぐん大きくなって

いるように感じるのです(決して上から言っている訳ではありません)。

 

当初は、”どうやって作るのか” だった悩みが

”どうしたらユーザー様に長く使ってもらえるのか”

に変化しましたね。

 

嶋浦さんの変化には、一緒に頑張る仲間の存在も

大きく影響しているように感じています。

 

先日のこと、滋賀からわざわざ新幹線でやってきた

嶋浦さんを囲み、吉田類が来そうな大衆居酒屋に行きました^^

 

そして、

周囲のいい感じになっているおじさんたちに負けず劣らず

灯りの話し1本でガシガシ盛り上がり、彼のプロダクトが

どうしたらもっと突き抜けるのか、ざっくばらんに皆で

議論を交わしました。

 

笑いが混ざりはするものの、真剣ですよ、もう真剣勝負。

いつもはにこやかな女性(鵜飼さん)すら

目がつりあがっていたほど(笑

 

その場で何かの答えはでなくとも、そんな皆の熱が

また何かを動かすのだと、その時私は思いました。

 

そして私も、そこで何かを動かされた一人です。

 

 

その帰りの新幹線で、高揚感を抑えきれず

嶋浦さんはこのブログを書いたのでしょう。

 

 

私ももっと頑張らねば。  by管理人

 

 

end。

 

 

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【嶋浦さん創作ブログ vol.5】2015.1.12

 

 ★今回も嶋浦さんご自身からの投降です
  今年も若者の挑戦を見守りたいと思います。
  (私も挑戦者の一人ですが)  by管理人

 

*****

 


あけましておめでとうございます!
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

さて、前回投稿から2ヶ月弱経ちました。
遅ればせながら、2014年、御疲れ様でした!
それぞれの思いを持ちながら、駆け抜けてこられた1年だと思います。

 

そこで今回は、去年の振り返りを少し混じえながら
試作品制作までの体験を書きたいと思います。

 

【仲間~同じ世界に興味を持つ人たちと~】
前回投稿からまもなく、同じ0+1プロジェクトのメンバーと
会う機会がついに巡ってきました!
そしてなんと当ブログを読んでいただいて、興味を持ってくださった同世代も!

 

 

嶋浦さん上京に合わせ駆けつけた0+1メンバーたち。

偶然にも皆同世代です(・・・もちろん私以外) by管理人

 

 

社会人になって6年、改めて思いました。


同じ興味を持った社会人の集まり、なんて楽しいんだろう。
そして、それを仕事にしようとする会話、なんて楽しいんだろう。


人生の1/3以上は、仕事に費やします。1/3は睡眠休息。
残りをやりくりして、必要なことをしていきます。


青くさいながら、思い続けています。
仕事の1/3をやりたいと思えることに費やせれば、
後の人生も他の時間も遥かに充実するはずと。

そんな仕事の話をし、時にはふざけ合い、支え合える。
そんな、仲間を築ける場。とても貴重で、今後必要になる場だと思います。

 

 

【「口に出す」ということ~もやっとしてても人に話していい~】
そもそも僕は、はじめから照明を創ってみたい、
という想いがあったわけではありませんでした。

 

光に関わる…インテリアや雑貨に…文化的な何か…

ものっすごく、漠然とした中にいました笑。

 

 



でもそこで意識したことが、「口に出してみる」ということ。

 

もやっとオチもないことを話そうとするのは、
少し勇気がいることです。
ましてや自分の中の望みを話すなんて、
相手に無駄な時間をとらせるとか、つまらないと思われるとか、
心配がのどを塞ぎます。


でも、そういうことばかりじゃありませんでした。
もちろん興味を持ってもらえないことも多々ありますが、
口に出して人に伝えると、
自分では塞がってて見えなかった道や、えっ、そんなこと考えてたの!?という
出逢いがあるもんです。

 


そう「口に出す」訓練をしておくこと。
それが、いざっていう時に威力を発揮します。

 


僕が去年の展示会で管理人の方と出逢い、「こうしたい」を伝えられたのも、
その訓練のおかげもあります。
想いや考えは、口に出して相手に伝えることで、
整理され、鍛えられます。


口に出すこと。それだけで一歩前進。どんなにもやっとしたことでも。

 

 

【自分の中の締切~自分で決めて、自分で守る~】
最後は「自分の中の締切」ということ。

このプロジェクトは、ほとんどの方々がそれぞれに仕事を持ちながら
進めています。

それゆえに、制作ペースも目的も人それぞれ。
誰に強制されるわけでもない、「自分との戦い」が大きくなります。

 

 

 

 

もう、すぐ怠けたくなっちゃうんです笑。


仕事で疲れて帰ってこたつから出られなかったり、
ご飯食べて眠くなっちゃったり…

 

弱いですね笑。

 

でもね、ここで「口に出すこと」と「仲間」が支えになるんです。
照明を創りたいんだとやっと言えるようになり、
楽しみにしてるって言ってもらえること。
できたら結婚式に置こうよって言ってもらえること。
もっとこういうのがいいんじゃないと言ってもらえること。

 


あぁ、がんばろって。良いものにしたいなって、思えるんです。



そんな気持ちを行ったり来たりさせながら、年末に試作を形にする
という自分の締切を何とか形にしました。
まだまだツタナイ。
大雑把。

 

  嶋浦さん初のプロトが完成!!  by管理人

 

 

自分じゃ気づけてない直す部分もきっとたくさんある。

それでも、何とか滑り込ませた2014年12月31日。

…この切羽詰ってやるのはなくさないと…笑。


 

 

 

嶋浦さん、1次プロト完成おめでとうございます。

年末の忙しい時期に、よくここまで仕上げましたね。

ブログにもありましたが、嶋浦さんはプロト完成の期限を

私に自分から進言してくれました。

「年内にプロトを完成させます」

 

そして、しっかりと有言実行。

 

きっと嶋浦さんは、自分から発信し、動き出すことの意味に

気付かれたのだと感じます。

 

 

さて、嶋浦さんの作った灯り、新年から明るいですね。

 

私はこの製品のコンセプトを見せてもらったとき、正直

驚きました。

 これはフォトフレームではないのか?

 嶋浦さんは雑貨をつくりたいのか?

 どこに向かっているのか ・・・etc

 

その後何度かディスカッションをして、私は理解しました。

凝り固まっているのは私の方だ。嶋浦さんは純粋にこんな灯りが

ほしいのだ。その表現が写真なのだ。雑貨だとかフォトフレーム

だとか、そんなのは計算外(それで、いいのだ)。

 

 

実物を拝見し、また驚きました。

このランプ、写真に光が透過してランプセードとなっています。

写真の発色が、光色で少しデフォルメされて拡散。

この拡散の具合が幻想的で綺麗です。

 

 

デジタルでは表現できない、アナログの灯りのあたたかさ

と儚さみたいなものを感じます。

写真をよく見ると、水彩画のようなタッチになっています。

 

この方式は嶋浦さんが独自に研究を重ねてつくり出したもの。

まさに、0から1を生み出したもの。

 

 

どんな写真でも、セードにできるということで、

今後の展開に、大いに期待しています。

 

さてさて、今年はどこかの展示会で

この製品をお披露目することになるでしょう。

どうぞお楽しみに!  end。

 

 

 

 

 

 

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【嶋浦さん創作ブログ vol.4】2014.10.31

 

 ★今回から嶋浦さんご自身に綴っていただきます。

  ”デザインを通して自分を表現したい” という若者の昂りを

  みなさんもLIVEで見守ってください。by管理人

 

*****

 


はじめまして、0+1プロジェクトの嶋浦です。
貴重なお時間いただいて当ブログにお越しくださいましてありがとうございます!
初の自身で書く投稿で何分至らないところもあるかと思いますが、今後ともお付き合いいただければ幸いです。

 


今回はお題いただいてまして、
照明作りの中での「スケッチ」「コンセプト」「デザインへの想い」
というテーマで書いていきます!

 

【スケッチ ~さっそくのカベ~】

「まずはスケッチをたくさん描いて」と言葉をもらい、いざ始めてみたのですが…
絵、めちゃめちゃ苦手です笑。

早々にぶつかりました、カベ。
嶋浦の絵を見たことある方はうなづくと思いますが、

犬とねずみとキツネがすべて同じ絵になり、判別がつきません笑。

 

  ★そんなことありませんよ! これを載せる思い切りの良さに、まず脱帽  by管理人

 

それくらい得意ではありませんでした。
ただ、小さい頃から立方体とか図形を描くのは好きでした。授業中のノートにもよく登場してました。そんなことを思い出して、
「自分に今できることをとりあえずやってみよう」
そう思って、ペンを進めていきました。

 

 

【コンセプト ~自分と向き合うこと~】

そうスケッチを書いているのと同時に、
こんな感じの灯りを作りたいという案を相談していました。
そこで「いいね!」とほめられるから、人間いい気になって調子に乗ります笑。
ただし、よかったことは
「もう一回見つめ直して」とか
「本当に自分が表現したいことはなんだろう」という「やり直し」を何度ももらったこと。


私が住む滋賀は、東京などの都会に比べ、
看板や広告など日常風景が
自分に与えてくる情報が少ないです。

だから、自分と向き合うことがやりやすい。

琵琶湖には都会のような購入を迫るCMも、「今」必要のない心配を煽るものもありませんから。
和みます、琵琶湖( ̄▽ ̄)
まずは、「自分が必要なもの、自分がほしいものと向き合うこと」
これが「プロダクトを創るときのコンセプトを考える」ことの練習になりました。


私の今制作のコンセプトはタイトルにもある「光と想い共振」です。
光はもっと身近にあって、もっと楽しめるはずなのに。
その人らしい光があって、その人の為の光があるはずなのに。

そんな自分勝手な発想(妄想?)から始めました。
人から見たら何を考えてんのって話かもしれませんが、
初めて考えた「自分らしく、デザインする」という感覚は、
どこまでも広がっていけそうな感覚と自分の無力さを感じさせてくれました。

 

  ★「共振」をデザインのテーマに決めた嶋浦さん。20数年生きてきて、ここまで自分の価値観を見つめ直すことは

    なかったと話されていました。デザインってなんでしょう?自分を表現するって・・・・? by管理人

 

 

【デザインへの想い ~自分らしさを追うこと~】


まずデザインの「デ」文字どころか一画目の「一」すらわからなかった自分。
とりあえず本を読むことから始めて、「デザインって何?」ということに
自分なりの考えを持っていきました。
「デザインする」と思うと色々な想いが出てくるもので、
かっこつけたり、手を抜いたり、誰かと似てたり、あれこれ…

でも、そういう感情で思いついたことって、なぜか後でおもしろくなくなったり、
好きになれなかったりします。

デザインは少なくとも「誰かのため、何かのため」にあるような気がして、
まずはしっかりと「自分の気持ちのため」のものを作ろうと思ってやっています。
自分の気持ちもわかってあげられずに、
他人の気持ちをわかろうとすることがとても難しく感じました。

ぜんっぜんスマートじゃないしかっこよくない。
想像してたデザイン作業とは違ってました。もっとこう、キラキラした様な…笑。
それでも自分と向き合っていくと、
共通項だったり好きなことだったり、色々わかるもんです。

もっと気軽に、身近に、その人の為の灯りを創りたい
その人の人生の一部が光で照らされ、それを共有して時が過ごせたら。
人や物や自然の「想い」を「光」によって「誰か何かにふるわせる」。
「共振」とは、振動体に固有振動数と等しい振動が外部から加わると、振動の幅が大きくなる現象と言われています。

想いが光の振動にのって心のどこかに届けることができる
そんな気持ちを込めながら、ゆっくりと作っています。


ここまでお読みくださった方、本当に有難うございました。
まだまだ何もわからない若輩者でありますが、
皆さまのご指導ご意見いただきながら、進んでいきたいと思いますので、
今後ともお付き合いのほど、よろしくお願い致します。

 (嶋浦さんブログ・・・end)

 

 

★この0+1プロジェクトを始めるにあたり、私に大きなきっかけを与えてくれたのが

 嶋浦さんでした。嶋浦さんとの出会いは一瞬の、全くの偶然のものでしたが、彼は

 私に強烈なインパクトを残してくれました。

 自分らしさを表現したい、という昂りと、その思いをどう表現したらよいのか分からない、

 という混乱が交錯したすごく熱いものが伝わってきたのです。

 

 私も20代の頃からずっと混乱していましたので(笑)、彼の気持ちが良く分かります。

 自分を表現したい、でも会社の中でトライしてみても空回りしてしまう・・・。

 (嶋浦さんが空回りしているという意味ではありません)

 

 私は40にして会社を辞め今の仕事を始めましたが、もっと若いうちに誰かと繋がり

 トライ&エラーを繰り返すことができていたら、、と思うことがこれまで幾度となくありました。

 40からのチャレンジは何かと危ない綱渡りの連続ですから。

 

 今思えばですが、20代の失敗なんでなんのなんの、傷はすぐに癒えるから大丈夫ですよ、

 やりたいことに何度でもチャレンジしましょう! と声を大にして言ってあげたい。

 

 嶋浦さんとの出会いをきっかけに、彼と同年代(20代後半)の若者たち次々と出会うよう

 なりました。不思議です。そして、その若者たちはみな、次の新しい一歩を踏み出した

 がっているように感じます。そして、その出会いのループは今も続いています。

 

 なぜみんな、20代後半なのでしょう? 不思議です。

  

 現在、プロジェクトメンバーは5人(うち2人はまだ公開していません)。

 人数を増やすことが目的ではありません。誰かの挑戦の場になれたら本望です。

 今後はメンバー間の横のつながりも作っていけたら、と思っております。

 

 

 

 ★嶋浦さん、年内にプロトを完成させましょうね

  次回は具体的なデザインコンセプトと1次試作の状況を公開していきましょう!

 

  by管理人

 

 

end

 

 

 

 

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【嶋浦さん創作ブログ vol.3】2014.9.07 

 

この3か月、自分の表現を追い求めて悩み続けてきた嶋浦さん。

ようやく準備が整ってきたようです

 

人まねではない、自分らしいデザインとは何なのか、

一番表現したいものは何なのか、

そして自分が一番こころを惹かれるものは・・・?

 

 

悩んだ末、嶋浦さんが決めたコンセプトは・・・

  ”自然から借りる”  ”自然に寄り添う”

ということ。

彼が苦しみながら自分と向き合った時間は、これから様々な面で

意味を持つことになるでしょう。

 

 

細かいデザインはまだこれからですが、

写真に見るような自然の美しい光を、プロダクトに落とし込んでいくと

意気込んでおられます。

 

次回は試作品をご紹介できるかもしれません。

さて、この美しさをどのように表現していかれるのか、私も今から

楽しみです。

 

end

 

 

 

 

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【嶋浦さん創作ブログ vol.2】2014.8.20

 

インテリアショップに勤務されていらっしゃる嶋浦さん。

これまでにたくさんのものに触れ、価値観を磨いてこられた嶋浦さんは、

自分なりの空間デザインを照明を通して表現したいとの想いでデザインworkに

入りました。

 

”目が肥えていらっしゃるが故に、自分のデザインを絞りきれない”

そんな悩みにぶつかる嶋浦さんとのディスカッションの中で、

”モックアップをつくる前に、物語を作ってみましょう”

というアドバイスをせていただきました。

 

それは自分の中に眠っている感覚的・直観的なイメージを、

活字に置き換えていく作業。実際にやってみますとこれがなかなか難しく、

想いと活字が1:1になるまでには、色んな角度から自分と向き合うことに

なり、これは想像以上の苦しさを伴います(すぐに慣れますが)。

 

そして1か月後、嶋浦さんから送られてきたスケッチがこちらです。

膨大な量がありまして、これはほんの一部です。

 

 

よく見ると、苦しみながら楽しみながら書いた様子が伝わってきます。

とても粘り強く取り組まれているので、次のステップでぐーんと伸びていかれる

のではないかと期待しております。

 

ものづくりの世界でも”急がば回れ”、これは鉄則です。

現場作業でよく言われる ”段取りが7割” というのも当てはまります。

始めにじっくり準備をしておけば、後半はすんなりと事が運んでいくように

思うのです。

 

嶋浦さん、ここはじっくりいきましょう。

 

end

 

 

 

 

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【嶋浦さん創作ブログ vol.1】2014.7.24

 

滋賀県から参加の嶋浦さん。20代のイケメンです。

出会いは2014年の1月。

ある展示会の私のブースに嶋浦さんが来てくださり、

「私もこうゆうものが作りたい、どうしたらよいですか?」

と話しかけられたのがきっかけでした。

そして私は即答しました。

「思った通りやるだけです、大丈夫」

 

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-参加者情報-

name : 嶋浦顕嶺 20代  

work : インテリアショップ勤務

episode : 見た目はcoolですが・・・

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今回は初めての公開ブログということで

Feel Lab弦間が書かせていただきます。

 

嶋浦さんとはこれまで何度も長時間お話させていただきました。

プロジェクトの話というよりもむしろ人生感みたいな話が多かったように思います。

彼は照明に掛ける想いや情熱が人並み外れて熱く、

その想いを自分のデザインに込めて表現したがっているようでした。

 

しかしながら、何から始めればよいのか、

どう表現したら良いのか、ご自身でも迷っていらっしゃるようでした。

 

2回目にラボにお越しいただいた際、

嶋浦さんはある試作品を持参してくださいました。

 

「これ、見てください!」

 

私は嬉しさを抑えつつ目を細めて拝見しましたが、

そこには彼の心の葛藤みたいなものが、そのまま現れていました。

それが良くない、ということではもちろんありません。

 

私は思ったことを正直に嶋浦さんにお伝えしました。

 

嶋浦さんは、「もう一度、自分と向き合ってみます」と

目を輝かせて帰られました。

 

照明の話からは脱線しますが、

私は嶋浦さんのような若者に会うと嬉しくて仕方なくなります。

自らの日常に疑問を感じ、何かに挑む、苦しむ、

そしてまた自力で乗り越えていく、そんな若者たち。

ややもすると失敗を恐れ、挑戦を拒み、

減点されない生き方が主流になりつつあるのが現実ですから。

 

”大切なのは自分から行動を起こすこと”

それを改めて思い出させてもらいました。

 

彼の今後に、皆さんもご期待ください。

(嶋浦さん、プレッシャーに感じないでね、自由に行きましょう)